治療について

治療について

精密検査にて治療が必要と判断された場合、いくつかの選択肢があります。
どんな病気でも、生活習慣の改善が基本です。軽症の場合は特別な治療を行うのではなく減量、禁酒、禁煙に全力を上げます。睡眠薬も病気を増悪しますので検討が必要です。いびきだけであれば横向きに寝るだけでもだいぶ効果があります。しかしもともと仰向きに寝る事が癖になっている場合は注意されたからすぐに治せるものではありません。抱き枕の活用や、寝具の見直しなども必要になります。
皆様と一つ一つ解決してゆきたいと思います。

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歯科装具

治療用に作成されたマウスピースです。一人一人に合ったものを作成いただく必要があり専門の知識と技術が必要です。この装置の適応と判断した場合は作成してくださる歯科医師を紹介させていただきます。ただしこの治療は、歯や歯茎の状態により作成ができない場合があります。

経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP シーパップと呼んでいます)

睡眠時無呼吸症候群の多くは、睡眠中にのどの奥が一時的に閉塞してしまい呼吸が止まってしまいます。そのため、鼻マスクから圧をかけた空気を送り込む事により閉塞部を広げ呼吸を維持する治療です。現時点では睡眠時無呼吸症候群に対して最も効果が証明されている治療法です。

しかし、寝る時に必ず機械を取り付けて寝る必要があり、患者さんも治療には当然抵抗があるはずです。我々はできる限り詳細な説明を行い、治療開始後も患者さんときめ細かい相談をしながら治療を進めさせていただきます。

 

睡眠時無呼吸症候群の診療の流れ

※保険負担3割の方の場合

1.初診

問診を行い、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は簡易検査を予定させていただき ます。簡易検査は来院された当日に機械をお渡しします。
簡易検査の費用:約3,500円

※機械は1日に貸出ができる台数に限りがございます。予め、ご来院前にお電話いただき、受診のご希望をお伝え下さい。機械の取り置きや日程の調整等をさせて頂きます。

2.簡易検査の結果説明

自宅にて1回〜2回、夜に装置を付けてお休みいただき再診時にお返しいただきます。
その場で装置のデータ解析を行い説明させていただきます。
この検査にて精密検査(終夜睡眠ポリグラフィー)が必要と判断した場合、予約を入れさせていただきます。

●精密検査が必要と判断された方 >>3.終夜睡眠ポリグラフィー検査」へ進みます。


●問題のない方
一旦終了となります。

3.終夜睡眠ポリグラフィー検査

1泊の入院検査です。詳細は別項を参照ください。
費用:約16,000円となります。この中に検査に関わるすべての費用が含まれます。

4.結果説明

2週間後に結果説明となります。
この時に、病気の有無や状態を説明させていただき治療方針を決定致します。
その際、
●CPAPが必要とされた方 >>5.治療導入」へ進みます。


●マウスピースによる治療適応と診断された方
CPAPは導入せず、睡眠時無呼吸用のマウスピースを作成できる歯科医院さんをご案内させて頂きます。このマウスピース(歯科装具)で病状を改善させていきます。

歯科医院をご案内する際、
診療情報提供書(マウスピース作製依頼書)を後日お渡しします。
この依頼書がない場合は保険が適用されませんのでご注意ください。)

マウスピースは、紹介状があれば保険適用範囲のもので1万円程度です。素材等の関係で自費となる場合もありますので詳しくは歯科医院とご相談ください。
※歯の状態によっては歯の治療から開始される場合もあります。
ご紹介後は各歯科医院の医師に従い、マウスピース作成して頂きます。

※歯科医院は当院が信頼を置いている歯科医院さんをご案内させて頂きます。
※かかりつけ歯科のある方は、睡眠時無呼吸用のマウスピースの作成ができるかどうか、
 ご本人様にてご確認をお願いしております。

歯科にてマウスピース作成後、
1.歯科医師の指示のもと、しばらく使用していただきます。

2.数ヶ月後にマウスピースの効果を評価するために、歯科医師より当院受診の指示がありますので、再度ご来院ください。使用状況の確認をさせていただきます。

3.マウスピースが問題なく効果的に使用されていることが確認できれば、その後は歯科医師の指示に従い経過を観察していくという流れになります。

●睡眠時無呼吸症候群ではないと診断された方
別の原因がないか? 探ります。

例)
・睡眠日誌をつける
(医師の指示により2~4週間ほど)

・採血など
→ナルコレプシー、過眠症、むずむず脚症候群、睡眠リズム障害などの場合は、症状に合わせた内服薬の処方(ナルコレプシー、むずむず脚症候群)や、生活リズムの改善指導(睡眠リズム障害)などを行います。

その他の場合は、適切な診療科へご紹介させて頂きます。
または 現在のところ問題がない方は一旦終了となります。

5.治療導入

結果説明の際に、CPAP(詳細は別項を参照ください)を導入する事になった場合は、再度1泊入院いただき、精密検査を行いながらCPAPの装着を行い調整させていただきます。退院時には調整の終了した機械をお渡し致します。その日の夜からCPAP治療を開始していただきます。
費用:検査料とCPAP管理料を合わせて約21,000円となります。

CPAP療法のメリット

生活習慣病の予防または改善が望めます
 重症の睡眠時無呼吸症候群に罹患している人は、心筋梗塞や脳卒中などの発症率が、
 健康な人の約3倍になりますが、CPAP療法を実施すると健康な人と変わらないほど
 低下します。

昼間の眠気を解消し、交通事故などを予防できます
 CPAP療法で、よりよい睡眠をとることにより、交通事故、労働災害の予防に
 繋がります。
 また、集中力の低下や倦怠感を改善または緩和します。
 ※ただし眠気の感じ方には個人差があります。

6.治療後の経過観察

患者さんは悩みながら使用なさると思います。
当院では、約2週間程度で早めに受診いただき使用上の問題点を早期に解決するようにしております。もちろん、心配な点や問題点があればいつでも機械を持って受診してください。
ここで使用上の問題点を解決した後には、1ヶ月に一度定期受診していただきます。
費用:再診料、在宅治療器レンタル料 約5,000円/月(1ヶ月に一度の受診が必要となります)。

おおよその費用(保険負担3割の方)

簡易検査のみの場合、約3,500円
その後に精密検査へ進む場合は、約16,000円~
※最初から精密検査をすることはできません。

精密検査の結果、CPAP治療導入をされる場合は、
■タイトレーション検査:約21,000円
■CPAP導入後の経過観察:約5,000円/月
の2つの費用がかかります。

内訳は下記をご参照ください。

検査の費用 保険負担3割の方の場合
簡易検査の費用(初診) 約3,500円
精密検査
(終夜睡眠ポリグラフィー検査)
約16,000円(検査に関わるすべての費用を含む)
タイトレーション検査
(CPAP治療導入)
約21,000円(検査料+CPAP管理料)
CPAP導入後の経過観察 約5,000円/月(再診料、在宅治療器レンタル料)
※1ヶ月に一度の受診が必要になります
※症状により血液検査の追加など、診察の内容が異なることがあるため、
 料金が若干変わる場合があります。

事前問診票とアンケートのお願い

当院では患者様の待ち時間短縮のため事前に問診票のご記入をお願いしております。
お手数をおかけしますが可能であればご協力ください。
問診票はこちらからダウンロードできます
※問診票とアンケートがセットになっています。全4ページです。

CPAPを使用されている患者さまの感想

■70歳の男性患者様からのご感想

CPAPを使用されるようになり、生活や体調、睡眠の様子など、どう変わりましたか?

①最も効果を感じられたのは、長距離の運転時に眠くなる現象がなくなった。
②睡眠時の寝つきが早くなったような感じがする。
③朝起きると快眠熟睡したな!と実感している。(ほぼ毎日の睡眠時間が7時間前後と満足感が得られている)

苦労したこと、工夫したこと、毎日こんな風に使っているなど、これから治療を始められる方やCPAP使用が大変だなと感じていらっしゃる方へアドバイスがあればお願いします。

CPAPの苦痛はマスクによる顔への圧迫感と、寝返りをすると空気漏れが発生しやすくなること。

①圧迫感については空気漏れが出ないようにとマスクの締め付けをきつくすれば、一時的には良いようになるが、寝返りを打つとかえって空気漏れが発生してしまう。
※マスクの締め付けは寝返りを打ってもずれない位の強さが良い(比較的緩めが良い)

②空気漏れについては枕の高さが大きなポイントになるので、検討されると良いかと思います。マスクの締め付けは若干ゆるめで、私の場合は普段よりもタオルを2枚重ねた程度の厚さ分だけ枕の高さを低くしたことで、空気漏れは解決した。

■65歳の男性患者様からのご感想

CPAPを使用されるようになり、生活や体調、睡眠の様子など、どう変わりましたか?

使用前は、睡眠中に胸が苦しくなり目を覚ますこともありましたが、使用してからはその様なことも無く、不安が解消し、体調も良いと感じています。

苦労したこと、工夫したこと、毎日こんな風に使っているなど、これから治療を始められる方やCPAP使用が大変だなと感じていらっしゃる方へアドバイスがあればお願いします。

当初は真面目に考えすぎ、毎日使用する事を何となく負担に感じていましたが、少し前から飲み会のあった日や、面倒に思った日はサボっています。気楽に考えて使用する事で心の負担が軽減されると思います。

■68歳の男性患者様からのご感想

CPAPを使用されるようになり、生活や体調、睡眠の様子など、どう変わりましたか?

治療を受ける前は、いびきがひどく、眠りも浅く、トイレも一晩に2回と安定した睡眠が取れない状態でした。治療後は良質な睡眠が取れるようになり、6時間から7時間の範囲で熟睡することができ、夜中のトイレも無くなりました。

朝起きた時には、頭もすっきりし、食欲も旺盛になりましたが、肥満は良くないと言うことで、量ではなく栄養バランスを考えた食事に努めています。

苦労したこと、工夫したこと、毎日こんな風に使っているなど、これから治療を始められる方やCPAP使用が大変だなと感じていらっしゃる方へアドバイスがあればお願いします。

使用を始めた時は、鼻呼吸ができなかったため、睡眠中に口を開けることが多かったのか、口の中の乾燥と喉の痛みに苦しみました。先生に相談し、加湿器を用意して頂き使用するようになってからは、口の中の乾燥もある程度緩和されましたが、睡眠中に口を開ける事が多いのか、完全に口の中の乾燥が改善されることはありませんでした。

先生の指導で、口に絆創膏を貼り、睡眠中に口を開かないようにしたのですが、口を開く力の方が勝り、若干の改善はしたものの口の乾燥は続きました。

そこで、完全な鼻呼吸にするため、通気性のある絆創膏を買い求め、口全体に絆創膏を貼り、口が開かない状態にして眠ったところ、口の乾燥はなくなり、朝起きた時も口の中が乾燥していることはなくなりました。

現在は、鼻炎もあり鼻づまりに悩まされる時もありますが、快適にCPAPを使用させて頂いております。

その他なんでも

CPAPの機械が加湿器も含めるとかなりの大きさになり、宿泊の伴う出張時は荷物が多くなるため、機械の小型化を願っております。

■69歳の男性患者様からのご感想

CPAPを使用されるようになり、生活や体調、睡眠の様子など、どう変わりましたか?

生活面:規則正しい生活が出来るようになった。
体調:良好。
睡眠:睡眠中に夢ばかり見ていたので、たぶん浅い睡眠で無呼吸であり、夜中に何回無呼吸になっていたのでしょうか。マスクを使用して夢はまったく見ないようになった。

苦労したこと、工夫したこと、毎日こんな風に使っているなど、これから治療を始められる方やCPAP使用が大変だなと感じていらっしゃる方へアドバイスがあればお願いします。

苦労した事:
鼻づまりが激しく眠れない時、先生から加湿器を使用してみたらとすすめられ使用したところ、鼻が乾くぐらい気持ち良く、鼻の通りが良くなりぐっすり休むことができるようになった。

工夫した事:
加湿器のダイヤルを上げすぎると、水滴が鼻の中に入り冷たくてとても冬など切ない。そこで、ダイヤルを少し下げてみたらとても具合良く快眠につながりました。

その他なんでも

とにかく私は重症なので最初は抵抗もありましたが、睡眠中呼吸が止まることが頻繁で、寝不足で昼間に居眠りばかり。マスクには慣れるより慣れろ。使用してみて安心して眠れる。居眠りはほどんどなくなり、とても良かったと思っています。今後も愛用して快適生活を送りたいと思います。

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