内科マメ知識

睡眠不足が引き起こす影響について

2016年05月25日│わかまつスタッフ│マメ知識

睡眠時間を削れば、もっと自由に使える時間が増えて、仕事や趣味などに費やす余裕が生まれる!

という風に考える方は多くいらっしゃると思います。

 

昨今の情勢では人間のキャパシティを超える労働環境の為、睡眠時間を削ってまで仕事を行ったり、学生であれば勉強をしたり、数多くのコンテンツが楽しめるスマートフォンが流行の一途であります故、寝ずにネットサーフィンに没頭したりゲームをしたりと睡眠不足が本国に蔓延している事は言わずもがなです。

 

睡眠不足は身体機能、そして精神機能に対して重大な影響を及ぼします。どんな影響があるのでしょうか。

 

 

睡眠時間を、それまでの睡眠時間よりも数時間短くした場合は、自覚的に日中に耐え難い眠気に襲われるようになります。これは経験した方も多いと思います。

 

その他にも、作業能率の低下が起こります。特に機械的な作業よりも注意力や記憶力を要求されるような複雑な作業の能率が低下するようです。

そのまま寝ない状態を継続していくと作業能率は更に低下して気分は沈みがちになってしまいます。

日々の限られた時間の中で、いかにして仕事時間や勉強時間を確保するかは重要な問題ですが睡眠時間を減らして作業することは、効率を逆に悪くしてしまうのです。

 

眠い状態で作業するより必要な睡眠時間を確保して残りの時間をすっきりした状態で作業した方が効果的です。徹夜の翌日は単純な計算問題でも正答率が下がるため学生の方は試験前の徹夜に御用心です。

 

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精神面では些細なこと過度に反応するようになります。また、対人関係で過敏になりすぐ怒り出すようになってしまいます。

一部の人では「断眠時精神病」と呼ばれる錯覚や幻覚などの知覚異常、被害的な内容の妄想が出てきます。これらの精神機能への影響は十分な睡眠をとった後には回復します。

 

 

 

 

「人は眠らないとどうなるのか?」という疑問に対して1965年にアメリカで断眠実験を行っており、17歳の男子高校生が264時間12分(11日と12分)眠らなかったのが最高記録とされています。断眠開始後4日目に気分が沈み、イライラし、物が人に見えるという幻覚まで出現しています。周囲から自分は嫌われていると妄想的な訴えも。7、8日目には言葉が不明瞭、記憶、集中力の低下が目立ち11日目には思考力も低下したようです。身体機能の異常はなかったようですが眠らないことで様々な影響を引き起こします。

 

睡眠時間を軽視してしまっている方も自分の睡眠状態を見直してみましょう。これを機会に眠りについての必要性を改めて感じて頂けると幸いです。

 

【検査技師 福澤】

 

 

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