内科マメ知識

うがい

長野市にありますわかまつ呼吸器内科クリニック看護師の野中です。 

今年も雪の便りが聞かれるようになりました。 

 

さて、今回のテーマは「うがい」 

風邪などの予防には「手洗い・うがい・マスク」が基本的な予防方法と言われています。 

特に、手洗い・うがいは子供の時から「外から帰ったら手洗い・うがいよ~!」と、学校や家庭でも習慣づけられてきているのではないでしょうか? 

 

「うがい」とは、水などをふくんで口やのどをすすぐことです。 

 

「うがい」の語源は「鵜飼」からきていると言われれています。 

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鵜に魚を飲み込ませ、その後吐き出させる様子が似ていることから、「うがい」と呼ばれるようになったとのこと。 

 

うがいの種類には 

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○口中の洗浄 

ブクブクうがいとも呼ばれる。水を含んで口を閉じ、頬を膨らませたり元に戻したりを交互に素早く行ってすすぐ。 

 

○喉の洗浄 

 

ガラガラうがいとも呼ばれる。水を含んで口を開け、頭部を後ろに傾け(=上を向いて)息を吐く。 

 

の2種類あります。 

通常、感染症の予防方法では後者が行われることが多いのですが、この「うがい」が苦手という方もいらっしゃいます。 

 

診察室の中で、「うがいは水でやった方がいいですか?消毒液を使った方がいいですか?」という質問が聞かれます。 

皆さんはどちらだと思いますか? 

 

正解は「水道水で十分!」 

ボランティア被検者を「特にうがいをしない群」「ポビドンヨードうがい群」「水うがい群」にくじ引きで割り付けて、うがいの風邪予防効果を検証した研究があります。 

その結果は、100人中の1か月あたりの風邪発症率は、「うがいをしない群」26.4人、「水うがい群」17.0人、「ヨード液うがい群」23.6人でした。 

「水うがい群」の風邪発症率がかなり少ないことがわかります。 

うがいをすることにより、水の乱流によってウイルスや、埃の中にありウイルスにかかりやすくする物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられるとのこと。 

 

「ポビドヨードうがい液」は口腔内にいる正常な細菌叢をもやっつけてしまうため、風邪ウイルスに対する防御機構を弱めてしまうのではと考えられています。 

つまり、うがいは「水道水」でもなんら問題はないということです。 

(ポビドヨードうがい液が必要な場合もありますので、その時の医師の指示に従ってください。) 

 

ヨード系のうがい薬が口腔内の殺菌を目的とするのに対し、当院でお出ししているうがい薬は炎症を抑えることを目的として処方されます 

風邪で喉が痛い時には、喉がスーッとして気持ちがいいです。 

 

いかがでしたか。 

この寒さと共に、体調を崩しやすい季節です。 

予防対策を行い、元気に冬を楽しみましょう! 

 

 

引用参考文献 

倉原 優:ねころんで読める呼吸のすべて、メディカ出版、2015 

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