最近、食事と病気の関連がたくさん報告されています。
特に腸内細菌が注目されるようになってから、研究も盛んになってきたと思います。
今まで心臓病や胃腸のガンとの関連は報告されていましたが、いよいよ肺ガンのデータも出てきました。
肺ガンは皆さんもご存知の通りタバコとの強い相関が報告されています。
しかし私の知る限り、食べ物との関係は報告がなかったと思います。
「Association of Dietary Fiber and Yogurt Consumption With Lung Cancer Risk 2019 JAMA Oncology」
今回の報告は欧米、アジアの世人144万人のデータを解析した凄い内容です。
報告されている雑誌もしっかりとしたものですので信頼性も十分です
(ちなみに医学雑誌にはランクがあり、信頼できる雑誌からトンデモ雑誌まであるので注意が必要です)。
今回の報告では、食物繊維とヨーグルトの摂取量が多い人達は、
ヨーグルトを摂取せず食物繊維の摂取も少ない人達より
肺ガンリスクが33%も低下していたそうです。
凄いですね。
なぜそのような結果が出るのかはまだ不明ですが、
食物繊維とヨーグルトを摂取して
腸内細菌を整えることがガン免疫へも良い影響を与えるのかもしれませんね
(食物繊維は腸内細菌の栄養源になります。ヨーグルトは善玉菌である乳酸菌を補充してくれます)。
大事な事は、きちんと食物から必要な栄養素を取り入れることです。
手っ取り早くサプリメントを選択しても、本当に正しい成果を出してくれるのかは分かっていません。
皆さん、しっかりと体に良い食べ物を選んで摂取してゆきましょうね。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。