新型コロナウイルス感染症について分かっていることと具体的な予防法

※2020年4月4日更新情報↓

分かりやすい資料を提供させていただきます。

 

永田先生という方が、現時点での新型コロナウイルス感染症に対する手引きを分かりやすく綺麗にまとめて情報提供して下さいました。

資料を自由に使用して良いとご許可があり皆さんに提供させていただきます。

是非お読みいただき皆さんやご家族を守るために活用して下さい。

新型コロナウイルス感染症との総力戦の様相を呈してきました。皆さん頑張りましょう!

 


 

※2020年4月1日更新情報↓

日々、コロナウイルス感染症のニュースが流れ皆様も大変ご不安になっている事と思います。

私もとても心配です。当院に来院して下さる患者さんやスタッフ達や自分自身の安全をいかに確保するか日々悩んでいます。

当院は睡眠医療も大事な任務としており夜間の入院検査を行ってきました。しかし患者さんとスタッフの安全確保のためコロナウイルス感染症が落ち着くまで入院検査を中止させて頂く決断を行いました。

 

診療中も患者さんより様々な質問を頂戴しており私が分かる範囲で回答しておりますが、その中で皆様にお役に立ちそうな情報を共有させて頂きます。

 

一番知りたいのはどうすれば感染を予防できるかですね。

そこで大事になるのがニュースでもたびたび取り上げられている三原則です。

 

 

①換気の徹底

 

②人と人の距離を空ける

 

③近距離での会話を避ける

 

 

今まで集団感染が起きているケースは、換気が悪い空間で多くの人が近距離で会話や活動をしていた事が分かっています。まずはそのような環境を避けることが大事とされています。逆に考えれば上記の状況を避けた活動は危険性が低いということです。

外出を控えるようにと言われているため自宅で大人しくしている方がいますが、自分一人で外の運動をすることに問題はありません。自分一人やご家族とこれからの暖かい季節にアウトドアの運動をされるのは良いことだと思います(くれぐれも人が沢山いるところは避けて下さいね)。

コロナウイルスはまだまだ未知のウイルスのためその特性がまだ十分に分かっていません。現在どれほど拡がっているのかも分かりません。確実な事を言うことはできませんが、感染した人がいるかも知れない所に行かないのが最も大事な事です。

私達がホッと安心できるようになるには、効果のあるワクチンが開発され皆さんが接種できた時です。それまで何とか耐えてゆかなければいけません。

ワクチンが開発され行き渡るには最低でも1年から1年半かかると言われています。気が遠くなりそうですが一緒に乗り越えてゆきましょう。

 

厚労省が作成してくれた「三原則のポスター」と「家庭内の8つのポイントのポスター」を貼付させていただきます。是非参考になさって下さい。

 

 

 

また首相官邸のホームページでは、感染対策だけではなく生活に直結した「困りごと、不安」への対応をまとめてくれています。

病気の心配だけではなく生活の心配までしなければいけない時にお役に立つと思いますのでご覧下さい。

 

最後にお願いをさせて頂きます。

当院の様なクリニックレベルではコロナ感染症を診断するための検査は実施できません。また感染リスクの高いインフルエンザや溶連菌の検査も実施できません。レントゲン検査も制限されます。私どもにできるのは診察をして症状や所見に合わせてお薬を処方する事のみということをご了解下さい。

感冒症状が出た時は以下の資料を参考になさって下さい。

(日本プライマリケア連合学会作成資料より)

 

感冒症状があり受診を希望される際には必ず前もってお電話でご相談をお願い致します。

 

 

●風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)

 

●強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

 

 

上記の場合は以下の相談センターへご相談をお願い致します。

以上となります。

少しでも皆様のお役になれば幸いです。

 

またご心配なことなどありましたら診療の際にご質問下さい。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

 


 

※2020年2月24日更新情報↓

今回のコロナウイルスの感染症に関しては、皆様大変ご心配だと思います。

すでに多くの報道がされておりいろいろな情報が出てきました。

 

現時点で分かっていること

現時点(2020/02/24)で分かっていることを簡単にまとめます。

 

【1】このウイルスが当初の予想より感染力が強いと言われています(一人の感染者から2~3人程度に感染すると言われている)。

 

【2】肺炎のため命に関わる方がいる一方で症状が出ない軽症者も多く、感染者の状態にかなり幅があるようです。

 

【3】致死率は2%程度とされています。しかし軽症者も多いようなので正確な数値は分かっていません

 

【4】潜伏期間は1~14日間と幅があると言われています。

 

【5】ウイルスが感染者から排出されてからどの程度生存するかはまた正確なデータは不明ですが、数時間以上は生存すると言われています。

 

【6】予防は、咳やクシャミ・発熱のある人から距離(1メートル以上)を空けること。手をしっかり洗い、手からの感染を予防することです。ウイルスが付着した場所を触った手で目・鼻・口に触れることによりウイルスを自分の体内に侵入させてしまいます。

 

【7】診断するための検査はありますが、一般の医療機関(当院も含めて)では実施できません疑いのある方は地域保健所の専用窓口に連絡し指示を仰いで下さい。→詳しくはこちらをご覧ください(長野市ホームページ)

 

【8】治療方法はまだ見つかっていません。基本的には自分の免疫力でウイルスを押さえ込むまで待つ事になります。世界中の研究機関が治療方法を模索している状態です。

 

【9】予防のためのワクチンもまだ開発されていません。

 

以上が厚生労働省やWHOが出してくれている情報から私がピックアップしたものになります。

 

当院に受診された患者さんからもいろいろと質問を受けますが、今の我々にできる事は自分自身の感染の危険性をできるだけ下げて、感染の流行が収まってくるまで待つ事だと思います。

 

具体的な予防法

次に私も実践している具体的な予防について説明しましょう。

 

イ)  人混みにはできるだけ行かない

感染者と接触する機会をできるだけ減らしましょう。

 

ロ)  マスクを正しく付けて正しく捨てる。

意外とこれができていないので注意が必要です。付ける時にしっかり手を洗って綺麗な手でしっかり鼻と口を覆って付ける。外すときは絶対にマスク表面には触れないようにしてゴム紐を持って外して捨てる。そしてまた綺麗に手を洗う(マスクの表面にはウイルスや細菌が沢山付着しています。それを触ってしまうと手からの感染のリスクが高まります)。Medical SARAYAという企業が分かりやすいサイトを出してくれていたので添付します。→マスクの着脱方法について

 

ただ、マスクが売り切れていて困りましたね。当院もギリギリの在庫ですが何とかやり繰りしてスタッフ達と使用している状況です。いざという時は自作のマスクも良いのではないかと思います。丁寧に分かりやすい動画を上げてくれている方もいます。

 

ハ)  外に出るときは手袋をする

実は今回のコロナウイルスもインフルエンザウイルスも手を介して目・鼻・口からの感染が多いと思われます。咳やクシャミで排出されたウイルスは周囲の物にベタベタと付着します。そこを触れた手で目・鼻・口を触ってしまうと感染してしまいます。しかし他に全く触れずに家の外で生活する事も不可能でしょう。しかし手袋をしていると、その手で顔を触れる事を防ぐ効果があると思います(私の個人的な意見ですが)。

 

ニ) とにかく換気を徹底する

皆さんもご存知の通り今回のウイルスは感染者のクシャミや咳などの飛沫による「飛沫感染」、ウイルスが付いた手で口・鼻・目を触れることによる「接触感染」の2つと言われています。とにかく換気をしっかり行えば感染者から排出されたウイルスを速やかに減らすことができるので、感染のリスクを下げることができます。

 

これはコロナウイルスだけではなくインフルエンザウイルスにも同様な事が言えます。逆に換気の悪い密閉空間に多数の人間が集まる状態は感染の危険性が高まるため、厚生労働省も人が集まる状態を避けるように指導していますね。当院も待合室、診察室、処置室全て換気を全開にして感染リスクを下げるように努力しています

 

だいぶ長文となってしまいました。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

少しでも皆様のお役になれば幸いです。

 

 

参考資料

最後に参考までに長野市保健所と厚生労働省の資料をご覧ください。

 

 

 

コロナウイルスは冬期に流行るウイルスのため、温かくなると活動性が下がり流行が鎮まるという意見もあります。

 

何とかこの試練の時期を無事に乗り切りましょう。
皆様の安全を祈念させて頂きます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

わかまつ呼吸器内科クリニック
院長 若松俊秀

 

 

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