皆さんこんにちは!
今年の梅雨は雨が少ないなぁと感じて間もなく、雨が続きジメジメした日が続いています。さてこの時期は食中毒は発生しやすい時期。
先日、インターネットのニュースで、「トイレットペーパーの三角折」が問題になりました。
そこで今回は感染対策にもつながる、「トイレットペーパーの三角折」について調べてみました。
<トイレットペーパーの三角折の起源>
【1.ファイヤ・ホールド説】
「トイレットペーパーの三角折りを始めたのはアメリカの消防士である」という説。
「消防士がトイレに入っているときに緊急要請があった場合、少しでも早く出動できるようにした」というのが理由。
しかし、2015年2月1日に放送された『爆笑問題のそれっていつから?ヒストリー』というTV番組で、アメリカの消防に確認をとったところ「そんな事実はない」との回答。
そもそも欧米ではトイレットペーパーを日本とは逆向きにセットしているため、トイレットペーパーを三角折りにすることはできない。
その結果アメリカの消防士が起源ではないだろうという内容。
【2.ビジネスホテル説】
ビジネスホテルでトイレの清掃終了したことを他の従業員に伝えるために、トイレットペーパーの三角折りをサインとして使い始めたという説。
現在トイレットペーパーの三角折りは、今は一般的にホテルなどのお店でも使われています。
つまり、ホテルやお店などでのトイレットペーパーの三角折りは、清掃終了を知らせる合図という意味になりますね。
当院も「清掃終了したことを他の従業員に伝えるためのサイン」として行っています。
【3.田村順子説】
田村順子さんが最初にトイレットペーパーを三角折りにした方と言われています。
田村順子さんがどんな人物なのかというと、銀座の老舗クラブのママです。
田村順子ママは折り紙が好きで、「逆さ富士」をイメージしてトイレットペーパーを三角折りにしたとか。1966年のクラブ順子の開店当時からトイレットペーパーの三角折りを始めていたので、ビジネスホテルよりも先という説。
<三角折りはマナーなのか?>
トイレットペーパーの三角折りが『マナー』と考えられるのは、「見た目が華やかで上品」「次の人への心遣いが感じられる」といった思い込みが原因のようです。
実際はマナーではありませんので気にしなくていいようです。
今回の問題は、ある病院の「トイレットペーパー三角折の感染のリスク」のトイレの張り紙でした。
三角折りは糞口感染のリスクになると言われています。
例えば、胃腸炎の方が手を洗う前に三角折りをすることにより、次に使用する方の手に菌やウイルスの飛沫核が付着し、経口感染を起こすリスクにつながります。
「用をたした後の手で三角折りを作られても不潔でイヤだ」と感じて三角折りを嫌う人も多いと言われます。
もし三角折りをするのであれば、手を洗ってから行うのがいいでしょう。
しかし、感染源はトイレットペーパーだけではありません。
トイレットペーパーホルダー、トイレのドアのカギやドアノブ、水を流すノブやボタン、荷物や上着を掛けるフックなど、用を足した方が手を洗う前に触れる場所は、トイレの中だけでもこれだけ多く考えられます。また、トイレから出ても手洗いの蛇口のノブや泡石鹸などのボタンなども忘れてはいけません。
三角折りをしないから、手を洗わなくてもいいということではありません。
自分が感染しないよう、また他の人にもうつさないよう、トイレから出た後はしっかり手洗いをしましょう。
厚生労働省 家庭でできる食中毒のポイント
2017.6
【看護師 野中】
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