新型コロナワクチン 妊産婦の接種は?最近注目の副反応について|心筋炎|モデルナアーム
新型コロナワクチンの接種がどんどん拡大してきています。
基礎疾患有りの方、65歳未満の方、職域接種など様々な方が適応となり接種を受けています。
しかしここ最近、国のワクチン供給スピードが遅くなってしまい
接種にブレーキがかかっている事が気になりますね。
集団接種の予約が取りにくくなっていると聞いています。
菅首相がファイザーのトップと会談し供給スケジュールの変更を依頼したとの
報道もありますので、またスピードアップすることを願っています。
今のところワクチン忌避の方もいるので、
集団免疫は難しいかなと感じています。
ワクチン接種は最終的には個人の自由ですので非難されるものではありません。
しかし、特にm-RNAワクチンに関しては国家間の争いも絡んで、
相手国のワクチンに対して虚偽情報や情報捏造が行われているという報道もありました
(それが本当かどうかは私には分かりませんが、
とんでもない情報が出回っていることから否定もできませんね)。
くれぐれもワクチン情報の真偽についてはご注意下さい。
私は一医療者として、やはり信頼する医学学会の発信する情報を信用しています。
(とんでも学会もあるので、全ての学会を信頼しているわけではありませんが)
今回は、信頼する学会や先生が報告している幾つかの
トピックについてご報告したいと思います。
- 妊産婦さんへ新型コロナワクチンについて
3学会(日本産科婦人科学会、日本婦人科学会、日本産婦人科感染症学会)
の合同のお知らせが出ています。
ここに記載されているおおよその内容は以下の通りです。
- m-RNAワクチンで不妊になるという科学的根拠はない。
- 妊娠中にm-RNAワクチンを接種しても差し支えない。
- 不妊治療中でも接種して良い。
- 妊娠中、いつ接種しても良い。
- ワクチン接種して熱が出た時はアセトアミノフェンを服用して構わない。
- 授乳中の方も接種して構わない。
- ワクチン接種後のできる抗体が胎盤を攻撃することはない。
詳しくはQRコードを読み取るかリンクから正式な文章をご覧下さい。
まずは接種を検討する際にかかりつけの産婦人科医に相談し
許可を得ておくことが最も安心かと思います。
- 接種後の心筋炎について
この副反応は最近クローズアップされてきた内容です。
1回目より2回目の接種後に多く、
若年男性に多いと報告されています。
ワクチン接種後(だいたい4日以内)に動機・息切れ・胸痛、呼吸困難などを
認めたら速やかに受診するように指示されています。
報告を見ると1件/100万人接種の発症頻度であり非常に稀なようです。
また重篤な状態になった方はいないようです。
厚労省としては非常に稀な頻度である事と、
発症したとしても軽症で済んでいることから予定通り接種を進めてゆくそうです。
この内容はまた気になる情報がアップされたら改めてご報告させていただきます。
- モデルナアームについて
m-RNAワクチンを接種して数日から1週間ほどで接種した腕に、
赤み・腫れ・しこり・水膨れなどが生じるものです。
モデルナ製のワクチンで頻度が多いことからこの名前が付いています。
基本的に自然に治ってしまうものですので心配は不要とされています。
気になる時は冷やすと良いそうです。
痛みがある時は鎮痛剤の内服、かゆい時はかゆみ止め軟膏を使用しても大丈夫です。
範囲が広い時や水膨れがひどい時には皮膚科に受診されるほうが良いでしょう。
以上トピックと思われることを記載してみました。
少しでも皆様のお役になれば幸いです。
m-RNAワクチンは恐らくこれから新型コロナワクチン以外にも
応用されていくと思われます。それだけ革新的な技術とされています。
いずれインフルエンザワクチンもm-RNAワクチンに変わってゆくかもしれません。
またお役に立ちそうな情報をアップしてゆきます。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
若松俊秀