新型コロナワクチン・ブースター接種について
いよいよ新型コロナワクチンの3回目接種の議論が活発化してきました。
ブースター接種というものです。
イスラエルはすでに始めていますね。
患者さんからも3回目はどうなるのかと質問を頂く事があります。
今まではワクチンを2回接種すれば相当な確率で発症を予防するという
データが出ていたのでブースター接種という考えは出ていませんでしたが、
デルタ株の出現で状況が変わってしまいました。
現在のデータでは2回接種後に十分な抗体が産生されますが、
半年も経過するとそれなりに抗体の値が低下することが分かっています。
低下したから免疫力がものすごく落ちるわけではないようですが、
ワクチンを接種してもコロナに感染してしまう可能性は高くなってしまうようです
（それでも重症化抑制はしっかりできるようですが）。
そのためワクチンを２回接種してしばらくしてから
3回目の接種を行いさらに免疫力を高めようという戦略が出てきたわけです。
まだ情報が不十分でブースター接種をどのようにすべきなのか
まだ不明な部分も多いですし、
日本でそれだけのワクチンが確保できるのかという問題もあります。
しかし確実な情報を待っている余裕もない状況ですので
（本当に確実な情報を待っていたら数年先になってしまいます）、
やった方が良いというおおよその情報が集まれば
前向きに検討すべきだと考えています。
いずれにせよ現時点では、日本国民の接種対象者に
2回接種が行き渡る事が最優先課題です。
それが無事に終わってからの課題となります。
最近は集団接種や職域接種も順調に進んでいるようですので、
まずは接種率がしっかり高くなるのを待ちましょう。
また新しい情報が入ったらご報告させていただきます。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
少しでも皆さんのお役になれば幸いです。
若松俊秀
