以前から健康的な食事というものに興味を持ち、できるだけ情報収集するようにしています。
そんな時、ある方から米国糖尿病学会が食事療法に関するレポートを出したと教えて頂きました。
内容は現在報告されている食事パターンにどのような効果が報告されているかをまとめたものでした(Diabetes Care 42(5):731-754,2019)。
食事パターンは以下の8つが報告されています。
皆さんいくつご存知でしたか?
- 地中海食とは:イタリア、ギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の方々が食べている伝統的な料理のことです。具体的には果物や野菜を豊富に食べる。乳製品や肉より魚を食べる。オリーブオイル、ナッツ、豆類、全粒粉など未精製の穀物をよく使う。食事と一緒に適量の赤ワインを飲む。などが特徴とされています。
- ベジタリアンとは:卵・乳製品以外の全ての肉・魚類を食べない。
- 低脂肪食とは:高カロリーに占める脂質比率を30%以下に抑えた食事。
- 超低脂肪食とは:高カロリーに占める資質比率を10%以下に抑えた食事。
- 低炭水化物食とは:高カロリーに占める炭水化物比率を26〜45%に抑えた食事。
- 超低炭水化物食とは:高カロリーに占める炭水化物食比率26%未満に抑えた食事。
- DASH食とは:米国立保険研修所などが提唱する高血圧患者のための食事療法。野菜・果物・低脂肪の乳製品を十分摂る、肉類・砂糖・塩分を減らす2点を重視した食事です。
- パレオダイエットとは:旧石器時代の食事をまねる食事方式です。農耕を開始する前の狩猟採集方の食生活を実践するそうです。
今回の報告では、これが最も優れているというものは示されていません。
まだ何が最も良いのか、それを示すだけのデータが揃っていないということのようです。
食事の差を比較にすることは非常に難しく、評価するための時間ももの凄く必要になるため、
この食事療法の論争に決着がつくのはまだまだ先の話でしょう。
逆に今これが最良と言っているものがあれば、それは僅かなデータを主観的に判断しているだけですのでご注意下さい。
今現在、これは確実と言われている食事の原則は、
「野菜を沢山摂る、加糖食品・精製穀物を最小限にする、加工されていない食品をできるだけ選ぶ」
ということのようです。
我々の周りは加工された食品が溢れており手軽に食事ができるのはとてもありがたいのですが、理想とされる食生活からは遠ざかってしまっているようです。
どうしたら良いかわからない時は、やはり伝統的な日本食に立ち返るのが良いのではないかと私は考えています。
食事は健康を維持するための基礎となるものです。皆さんも興味を持っていただけると嬉しいです。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。