皆さんこんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
今回は秋のコロナワクチン接種について情報提供させて頂きます。
まずは現在のコロナがどのような状況になっているかを簡単に説明致します。
昨年はオミクロン.BA4.5が流行していました。
それが現在はオミクロン株の亜系統であるXBB系統に移行しています。このタイプは過去に流行したものより感染が広がりやすい性質を有しているそうです。
現在コロナが流行しているのは、このウイルスの特性も大きく影響しているでしょう。
次にワクチンについて説明致します。
今年の春にはオミクロン株対応2価ワクチン(従来型とオミクロンBA型の混合ワクチン)が利用されました。
そしてこれから始まる秋の接種にはオミクロンXBB.1.5対応1価ワクチンが利用されることが決定しました。現在のコロナ流行がXBB型に移行したことより、予防効果が高いとされる新型ワクチンへ変更されるわけです。
より新しいワクチンに変わるのは良いですが、どの程度の効果があるか気になりますね。
国のワクチン分科会の資料を見ると、現在流行しているXBB.1系統に対する中和抗体が新型ワクチンでは約4倍高かったそうです(マウスに対する試験結果であり人のデータではないことに注意が必要ですが)。
中和抗体が多いということは重症化予防効果だけではなく発症予防効果も期待できるということになります。
以上より、より現在の流行状況に即したワクチンが用意されたと考えて良いかと思います。
今までのコロナの動きを見ていると、とても速い動きで変異しておりそれまでの免疫が効かない状態になっています。
きっとこれからもコロナとのいたちごっこが続くのでしょう。
定期的にワクチン接種しながら予防に努める状況が続きそうです。
今回の情報が皆様のお役になれば幸いです。
わかまつ呼吸器内科クリニック
若松俊秀