皆さんこんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
今回は、帯状疱疹ワクチンについて説明させて頂きます。
最近は広告でも目にするようになり、帯状疱疹ワクチンについて興味を持たれる方が増えてきました。
帯状疱疹はご存知の方も多いかと思いますが、皮膚にブツブツができて強い痛みが伴う病気です。通常は1〜2週間ほどで良くなってきますが、痛みが後遺症として残り辛い思いをされている方も多くいます。
また帯状疱疹が顔に出現すると視力や顔面の動きなどに後遺症を残すこともある怖い病気です。
原因は水ぼうそうと同じウイルスです。過去に水ぼうそうにかかった際にウイルスが神経内に潜伏します。そして何かのきっかけでウイルスが再活性化し帯状疱疹を引き起こします。
50歳以上で発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が帯状疱疹になると報告されています。
かなり頻度が高い病気ですね。
さて、ワクチンについて説明致します。
現在使用できるワクチンは二つあります。
こちらは1回のみの接種となっています。
効果は5年間に約6割の予防ができたと報告されています。
接種後の副反応は大きなものは報告されていません。
生ワクチンなので妊婦さんや免疫抑制状態の方は接種できません。
こちらは2回(2ヶ月間を開けて)の接種が必要になります。
効果は10年間に約9割の予防ができたと報告されています。
接種後に痛みが強いという報告があり気になっていたのですが、接種された方の様子を拝見するとそれほど大きな問題は生じていないようです。
不活化ワクチンなので妊婦さんや免疫抑制状態の方も接種可能とされています。
両方のワクチン共に50歳以上の方が対象者となります。
②の不活化ワクチンは帯状疱疹のリスクが高いと考えられる18歳以上の方も適応とされています。
両方のワクチンは自費となるため費用の問題があります。
各医療機関で設定が異なりますが、当院では
①7,000円/回
②20,000円/回(これを2回やり計40,000円)
となり②はかなり高額となります。
これがネックとなり今まであまりお勧めしなかったのですが、帯状疱疹のため大変ご苦労された方を何人か拝見し、やはり積極的にお勧めすべきだと考えました。
50歳以上の方で興味を持たれた方がいましたら看護師か私にお声がけ下さい。
一緒に相談させて頂きます。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
今後も皆様へ参考になる情報提供をさせて頂きます。
わかまつ呼吸器内科クリニック
若松俊秀