こんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
今回は開業医の勉強と勤務医の勉強の違いについてお話し致しましょう。
このブログが皆さんの医師人生のお役になれば幸いです。
勤務医の先生はそれぞれの症例について日々勉強し最良の医療を提供しようと頑張っているでしょう。
さらに学会や医学雑誌を通して最新医学情報を吸収しようと日々精進していると思います。
学会への報告や医学雑誌への投稿などに時間を費やしている方もいるでしょう。
さて開業医はどうでしょうか。
開業医の具体的なお仕事【📚勉強編】
開業医の場合
まず開業医では対応する患者さんが異なることに注意が必要です。
難しい症例を自分で何とかすることは基本的にありません。
急いで基幹病院の先生にお願いする事こそ最良の方針となります。
開業医の責務はCommon Diseaseにきちんと対応する事です。
Common Diseaseの勉強は欠かせない
そのためCommon Diseaseの勉強は欠かせません。
私は呼吸器内科が専門ですのでその分野のCommon Diseaseは当然勉強します。
さらに内科全般のCommon Diseaseの知識も必須となります。
病院に勤務していた時は、自分の専門外は他科の専門医へコンサルトすれば良かったですが、開業医になってからは自分で対応しなければいけません。
そのため専門外の勉強の機会が増えました。
逆に専門に関しての深い勉強はほとんどできなくなった
逆に専門に関しての深い勉強はほとんどできなくなりました。
学会誌すら読む機会が減ってしまいました。
さらに開業医には経営者という側面があります。
実はこの経営者としての勉強もとても大事な務めとなります。
人事、お金、患者さんの問題など勉強すべき事はたくさんある
人事の問題、お金の問題、患者さんの問題など勉強すべき事はたくさんあります。
院長はすでに小さいながらも組織のトップですから、誰かが導いてくれるわけではありません。
自分で切り開いてゆくしかありません。
そのための勉強がとても大事になります。
如何でしょうか。
勤務医と開業医では同じ医者でも全く別の職業と言えるくらい違うことを感じて頂きたいと思います。
私が開業した時には正直なところそこまで考えていませんでした。
開業してからその違いに気付いて愕然としたのを思い出します。
私の体験や知識が皆様のお役になれば幸いです。