皆さん、医療事務の仕事って一体何をしているか気になりませんか?
なんとなくイメージはあるけど・・クリニックの中で何をしているのだろう?
そこで、実際の医療事務の仕事内容を紹介していきましょう!
クリニック医療事務の仕事
(2)会計業務
今回は会計業務についてです。
診察が終わったらいよいよ会計業務です!
🧮 医療費の計算
診察が終わったら患者さんへどのような診察や検査、お薬が処方されたのかをチェックします。
カルテには患者さんの氏名・性別・連絡先・今までの治療内容・かかったことのある病気・飲んでいる薬・アレルギー情報・病名や症状、その日に行われた治療内容など全ての情報が書かれています。
そこから当日行われた医療行為(診察、検査、治療、お薬の処方など)を計算していきます。
この計算をするために必要になるのが「診療報酬点数表」という一覧表です。
簡単に言えば医療行為の価格表ですね。
この価格表をもとに患者さんへ請求する医療費の計算をします。
簡単に書いてしまうとこんな感じの表です(実際はもっと細かく難しく書いてあります)
再診料 73点
処方せん料 68点
静脈内注射 34点
点滴注射 50点
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ここには医療行為を細かく点数として表記してあります。
行われた医療行為をすべて足した上でお金(円)に変換します。
「1点=10円」と決まっています。
例えば初めてかかった(初診料)病院でお薬を処方(処方せん料)してもらったとすると
上の表から
(初診料)288点+(処方せん料)68点=356点
これをお金にすると356点×10円=3560円ということになります。
そこから保険の負担割合に応じて患者さんに医療費の支払いをお願いします。
何だかとっても難しそうでとても自分には無理と感じてしまうかもしれません。
しかし今はコンピューター(電子カルテ)が自動計算をしてくれるので、
医療事務はカルテの内容と請求内容に間違いがないかを最終チェックをするのが仕事です。
もちろんチェックにはそれなりの知識は必要となりますが、
頑張って勉強すれば十分身につけることができます。
📄 処方せん
薬が処方された場合は「処方せん」がでます。
「処方せん」には薬の名前、形状、量、服用するタイミングなどがかいてあります。
それを見て薬剤師さんが患者さんにお薬を渡します。
こちらがないと薬局でお薬はもらえません。
知らない人が多いのですが、じつは処方せんには有効期限があります。
患者さんによっては有効期限があることを知らない人もいて、
うっかり有効期限切れをしてしまうことも。
期限がきれてしまうと薬局さんではお薬を出せない決まりになっています。
処方せんをお渡しするときには
「今日を含め4日以内に薬局へ行ってくださいね」とお伝えすることも大切です。
💴 お金のやり取り
いざ、お支払いです。
現金でのやり取りなので、受け取ったお金やお釣りの渡し間違いがないか細心の注意が必要です。
一日の終わりの締めの作業にお金が合わない、なんてことがないように・・・
今は自動精算機やセルフ精算レジを使っている医療機関も増えていて、会計ミスの減少や会計時間の短縮につながっています。またキャッシュレス決済(クレジットカード、デビットカード、スマホでのQR決済)などできるところもあるようです。
お支払い方法も時代に合わせ変化していますね。
💬 見送りの声掛け
患者さんが帰る時には
「お大事になさってください」「おつかれさまでした」「お気をつけてお帰りください」
クリニックごと声掛けは違うと思いますが、気持ちよく患者さんにお帰りいただく、最後のひと声がとても大切です。