クリニックにおける検査技師の夜勤業務とは?
夜間外来や病棟のある病院では検査技師が夜勤業務(検体検査がメイン)を行うところはありますが、当院はPSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)、タイトレーション検査(CPAPの適正圧を決める検査)を行っているので、クリニックとしては珍しく夜勤があります。
今回は睡眠医療を行っているクリニックでの検査技師が行う夜勤業務(PSG検査・タイトレーション検査)の流れについて詳しくご紹介させていただきます。
当院では基本的に週1回の頻度でPSG検査・タイトレーション検査を行っています。当院には入院検査室が4部屋あるので、1回の検査で最大で4人の患者さんを受け入れます。検査技師は2人体制で夜勤業務を行うので、技師1人で2人の患者さんを担当します。
👇ここから先は当クリニック検査当日の技師勤務の流れをご紹介します
🕠 17:30 出勤
患者さんは18:00過ぎに来院されるので、技師は少し早めに出勤し検査の準備を行います。
患者さんは18:00過ぎに来院されるので、技師は少し早めに出勤し検査の準備を行います。
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🕕 18:00~18:30 患者さん来院
検査予定の患者さんが順番に来院します。 来院された方から検査室へご案内し、血圧、体温等の測定、検査結果説明日の決定、施設のご案内、就寝までの流れをご説明します。
検査予定の患者さんが順番に来院します。 来院された方から検査室へご案内し、血圧、体温等の測定、検査結果説明日の決定、施設のご案内、就寝までの流れをご説明します。
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🕗 20:00~ 検査準備開始
20:00前後になりましたら脳波電極やセンサー等を装着します。その際に普段の患者さんの睡眠についての状況、お悩みについてお伺いします。お伺いした内容がお悩み解決のヒントになる場合がありますので非常に重要です。
20:00前後になりましたら脳波電極やセンサー等を装着します。その際に普段の患者さんの睡眠についての状況、お悩みについてお伺いします。お伺いした内容がお悩み解決のヒントになる場合がありますので非常に重要です。
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🕤 21:30~ 検査開始(消灯)
センサー装着終了後、21:30から検査開始となります。 ここから検査終了までの間、モニターで患者さんの様子を確認します。 タイトレーション検査の場合はCPAPを装着して頂き、 患者さんの睡眠の様子を見ながら一晩かけてCPAPの圧設定を行います。 ナースコールがあればお部屋へ伺い対応します。
センサー装着終了後、21:30から検査開始となります。 ここから検査終了までの間、モニターで患者さんの様子を確認します。 タイトレーション検査の場合はCPAPを装着して頂き、 患者さんの睡眠の様子を見ながら一晩かけてCPAPの圧設定を行います。 ナースコールがあればお部屋へ伺い対応します。
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🕛 0:00~3:00 交代で休憩
2人で検査を行いますので交代で休憩をします。1人は0:00~1:30、もう1人は1:30~3:00の間に休憩を取ります。休憩中はテレビを観たり、夜食を食べたり、仮眠したりと自由に過ごせます。1人が休憩中の間はもう1人が患者さん全員のアテンドを行います。
2人で検査を行いますので交代で休憩をします。1人は0:00~1:30、もう1人は1:30~3:00の間に休憩を取ります。休憩中はテレビを観たり、夜食を食べたり、仮眠したりと自由に過ごせます。1人が休憩中の間はもう1人が患者さん全員のアテンドを行います。
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🕠 5:30 検査終了
検査を開始して8時間経過したら検査終了です。 脳波を見ながら、患者さんが覚醒したタイミングでお部屋へ入室してセンサーを全て取り外します。 脳波電極はペーストを使用しますのでシャワーを浴びていただき、お帰りの準備が出来たら患者さんは退院となります。
検査を開始して8時間経過したら検査終了です。 脳波を見ながら、患者さんが覚醒したタイミングでお部屋へ入室してセンサーを全て取り外します。 脳波電極はペーストを使用しますのでシャワーを浴びていただき、お帰りの準備が出来たら患者さんは退院となります。
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🕡 6:30~ 片付け、清掃
患者さんが全員退院してから検査室、検査で使用した場所・物の片付けや清掃を行います。出来るだけ検査前と同じ状態になるよう心がけています。掃除終了後は電子カルテに検査内容について入力を行います。
患者さんが全員退院してから検査室、検査で使用した場所・物の片付けや清掃を行います。出来るだけ検査前と同じ状態になるよう心がけています。掃除終了後は電子カルテに検査内容について入力を行います。
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🕗 8:00 朝礼
スタッフ全員の朝礼に参加し、朝礼が終わり次第夜勤業務が終了となり帰宅します。
スタッフ全員の朝礼に参加し、朝礼が終わり次第夜勤業務が終了となり帰宅します。
夜間に仕事をするのは体力も必要になるので大変と感じる部分もありますが、自分が電極等を装着して解析をしたデータが検査結果に直結する点や患者さんとの会話でお伺いした内容が治療方針に影響したり、問題解決のヒントになったりするので非常にやりがいがあります。