医療事務に将来性はある?|医療事務の就職・転職活動の参考に
「医療事務の将来性」は、医療事務を目指す人や、医療事務へ転職をお考えの方にとって気になる問題ではないでしょうか。
今回は「医療事務の将来性」についてご紹介します。
医療事務の現状
医療分野でもAIやロボットの導入が進められており、受付・会計、レセプト業務といった作業は自動化が進んでいます。
受付や会計は自動受付機や自動精算機で対応している医療施設も増えています。
当クリニックも自動精算機を導入し、会計業務の効率化を図っています。
たしかに効率的になる部分もありますが、最終的な入力内容の確認は人間が行う必要があり、AIやロボットでは対応しきれないイレギュラー業務には、医療事務が対応していくことになります。
また、医療機関を利用する患者さんは、何らかの病気や怪我を抱えており、不安な気持ちで来院する人が多くいます。
その時に、窓口で少しでも不安を和らげられるように対応する、といった人間だからこそできる柔軟な対応は、今後も医療事務にとって大切な業務のひとつであり、必要不可欠です。
そして、今後増えていく高齢者は機械の操作が苦手な人も多く、受付でのサポートが必要とされる場面も多くなると思います。
このような視点から、医療事務の中でも、窓口で直接患者さんに寄り添った柔軟な対応ができる人材や、IT化が進んでも人の目で最終確認や判断が必要となる場面において、確かなスキルをもった医療事務のニーズはなくならないといえます。
医療事務の将来性
日本の人口は2010年を境に減少を続けており、2025年には国民の5人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。
加齢に伴い身体機能が衰えたり、怪我や病気を抱えたりして、医療機関に通う高齢者が増えていくことが予想されます。
私たちが生活していくうえで、病院やクリニックといった医療機関は必要不可欠です。
令和3年厚労省の医療施設調査によると、全国の医療施設は 180,396 施設で、前年に比べ 1,672 施設増加しているとのデータがあります。
医療事務が主に活躍する場所は医療施設であり、医療事務の知識は全国共通なので、全国の職場で働く事ができます。
又、医療業界は、他の一般企業などと比べると景気の影響も受けにくく、将来性のある分野であると考えられます。