こんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
睡眠時無呼吸症候群にまつわる様々な話題についてざっくばらんに記載してみようと思います。
今回の話題
「睡眠時無呼吸症候群 コロナが重症化しやすいの?」
当院は睡眠時無呼吸症候群の患者さんが沢山来院されているため、
上記の様な質問を頂戴することが多いです。
新型コロナがオミクロン型になって重症化しにくくなったとはいえ、
もし自分が感染してしまった時に
どのような危険性があるかは心配になりますね。
睡眠時無呼吸症候群は重症化リスクではありません。
結論から申し上げると、
国の専門委員会がまとめた報告では、睡眠時無呼吸症候群はリスク因子には上がっていません。
睡眠時無呼吸症候群があるから新型コロナが重症化しやすいというわけではないようです。
重症化のリスク因子は何?
ちなみに重症化のリスク因子とは以下の通りです。
- 65歳以上の方。
- 悪性腫瘍に罹患している方。
- 呼吸器の病気がある方。
- 腎臓の病気がある方。
- 心臓の病気のある方。
- 脳の病気のある方。
- 肥満の方(BMI 30以上)
- 糖尿病の方。
- 脂質異常症の方。
- 高血圧症の方。
- タバコを吸う方。
- 移植後の方。
- 妊娠後半期の方。
- 免疫抑制剤を使用中の方。
- HIV感染症の方。
結構身近な病気が入っていて驚かれた方もいるでしょう。
また自分が当てはまっていて心配になった方もいるかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群がある方は、肥満、高血圧症、糖尿病、脂質異常症なども一緒に治療している方が多いのでご注意下さい。
予防はワクチンです。
予防としてはやはりコロナワクチン接種に尽きると思います。
ワクチンをやっても感染するじゃないか!
と思われる方もいるかと思いますし実際そのとおりです。
私はコロナワクチンの意義は重症化予防と後遺症予防と考えています。
実際に新型コロナに罹患した方を診察していても、ワクチン接種を受けている人の方が症状は軽い印象があります。
ワクチンは必須ではありません。
もちろんワクチンは副反応や合併症があるので簡単に決める事はできません。
過去に接種したら副反応が強すぎてその後は打てない方もいます。
無理をせずに、ご自身の状況に合わせてご検討頂ければと思います。
今回のお話しが少しでも皆様のお役になれば幸いです。