先日、面白い記事を見つけました。
日経Goodayという医療情報サイトに「腕立て伏せが得意な人は、心筋梗塞や突然死のリスクが少ない」という記事が出ていました。
元データはJAMA Network Open誌電子版というきちんとした資料から出ていますので、信頼性の高いデータです。
この報告は、ある成人男性達(1104人)に腕立て伏せをしてもらい、その時の記録とその後10年間のデータを比較検討したものです。凄く貴重なデータですね。
結果としては、
一定のペースでできた腕立て伏せの回数 | 心血管イベントリスクの低下 |
0〜10回 | 参照群 |
11〜20回 | 64%低下 |
21〜30回 | 84%低下 |
31〜40回 | 75%低下 |
41回以上 | 96%低下 |
ほとんど腕立て伏せができない人と、ガンガンできる人では心臓病のリスクに雲泥の差ができているというビックリするようなデータでした。
詳細な分析では、BMI(肥満の指数)、血圧、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪、血糖値などにも差が出ているそうです。
理由はいろいろ想定されますが、私の意見としては筋肉量の違いが大きな理由になっていると思います。
筋肉はカロリーを消費してくれたり、ポンプの役割をして血流が滞らないようにしてくれます(第二の心臓などとも言われますね)。
筋肉は姿勢を保持し身体を動かすのが仕事と思われていますが、実はいろいろなホルモンを分泌する能力を有することが分かってきています。
このホルモン達が健康保持にとても有効な働きを持っていることが徐々に解明されてきています。この研究はまだまだこれからの分野のため、詳細はこれから解明されてゆくでしょう。
おそらくこれから筋肉の重要性はもっともっと注目されるはずです。
“筋肉は裏切らない“という有名な言葉がありますが、しっかりトレーニングすれば必ず筋肉量は増えて健康保持に寄与してくれるでしょう。
(逆に何もしなければ筋肉は応えてくれません・・・)
ぜひ皆さんも筋肉を鍛えて健康な身体を作り上げて下さい!
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