口腔ケアを皆で受けよう
最近は本ばかりではなく、ネットを通じて医療情報を得ることができるようになりました。
本は自分が選んで買うわけですので、どうしても自分の興味関心が高い分野に集中してしまいますが、
ネットでは様々な情報に接する事ができるのが良いですね。
しかしネットの情報は真偽に注意する必要があるため、その情報の出所には十分注意が必要です。
今回はそんな情報源から、口腔内細菌について少し記載してみたいと思います。
口の中の問題が、実は全身の問題に影響しているらしいということは以前よりチラホラと耳にしていました。
歯周病と肺炎は有名になっていて、
口腔内ケアをしっかり行い肺炎を予防しようという取り組みが行われています。
また心筋梗塞の原因となる動脈硬化の部分から歯周病菌が検出されたなんて驚きの報告も行われています。
しかし最近はそれだけではなく、糖尿病との関連、認知症との関連なども指摘されているようです。
歯周病は歯茎に起こる慢性感染症です。
そこから菌が体内に侵入したり様々な炎症物質が体内に流れてゆく事で、
全身へ悪影響を与えるそうです。
もし病気が見つかったとしても、その原因が歯周病とは気がつかない所も恐ろしいですね。
最近は腸内細菌がトピックになっていて、
その存在が人体にとても大きな影響を与えていることが分かってきています。
腸の状態を良くするために食事に注意されている方もいると思います。
さらに我々は口腔内細菌にも注意すべきということが分かってきました。
これは歯科に受診し口腔ケアを行って頂く事が最も確実な方法です。
実は私も遅ればせながら歯科に受診し口腔ケアを開始して頂きました。
幸い問題となる虫歯や歯周病はなく、さらに口腔内の状態を良くするために定期的にメンテナンスを行って頂いています。
皆さんも症状がなくてもきちんと口腔ケアを受けて頂くことをお勧め致します。
ちなみに、今回の歯周病と全身疾患については、
国立循環器研究センター・循環器病情報サービス「105」歯周病と循環器病というサイトに非常に詳しく記載されています。
ご興味のある方はぜひご覧になって下さい。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。