コレステロールが高いと言われたらどうすれば良いの?
こんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
先日、患者さんとお話ししていた際、脂質異常症の食事療法について質問いただきました。
その方は健診でLDLコレステロールが少し高かったのです。
私はどうしたら良いのでしょうか?と質問いただきました。
お薬が必要なほど高い数値ではなかったため、食事療法をお勧めしました。
しかしここでかなり難しい問題があります。食事療法と言っても、その方に合った方法とは何でしょうか?
昔はコレステロールが高ければ油の多いものを控えて下さい!という簡単な指導で終わっていましたが、今はそれほど簡単なものではありません。
また食事についてはいろいろな情報がネットやテレビで流れ錯綜していて、何が正しいのか分からなくなってしまっています。
脂質で分かりにくい事に、脂質の中でも良い脂質、悪い脂質がある事です。
皆さんも飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸など聞いたことがあるかもしれません。
大雑把に言うと、
飽和脂肪酸は動物性食品に多く含まれ、多く摂りすぎると悪玉コレステロール(LDL)を増やしてしまうものです。
肉の脂、バター、ラード、生クリーム、乳製品、ケーキなどに多く含まれます。これが一般的に悪い油と言われているものです。
不飽和脂肪酸は植物性油、魚や大豆油などに多く含まれ、悪玉コレステロールを減らし、
血液をサラサラに保つ働きを持っています。これが一般的に良い油と言われているものです。
以上より、悪玉コレステロールが高いと言われた場合、
まずは脂質を摂りすぎていないか確認すること(どんな油でも摂りすぎれば太って検査結果は悪くなります)。
そしてできるだけ良い油を摂ること(菓子パン、ドーナッツ、牛丼、ラーメンなんかにはたっぷりと飽和脂肪酸が入っています。
外食やコンビニ弁当などは気をつけないといけないですねえ)。
などに気をつけていただくことをお勧めします。
とても大きな範囲なのでとてもこのブログ1枚にまとめることは不可能です。
しかし少しでも皆様の理解のお役になればと考えまとめてみました。
参考になれば幸いです。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。