睡眠負債を溜めないようにしましょう
「睡眠負債」という言葉は正式な医学用語ではありませんが、
非常に分かりやすい言葉であり認知もされているので、私も診療中によく使います。
これは身体が本来必要としている睡眠時間や質が確保できていないと、
その寝不足状態が借金のように溜まってゆくという事です。
そしてその負債は眠気だけではなく身体に様々な問題を生じさせることが分かってきています。
今回Forbesで取り上げられたアメリカの研究では、
睡眠不足の状態はインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなり糖尿病になりやすくなる)をもたらし、
仮に睡眠負債を解消するために週末にしっかり寝ても、
やはりインスリン抵抗性は持続してしまっていることが報告されています。
睡眠は脳や身体を正常に保つために必須な行為であり、
やはりそこを削ってしまうと何らかの問題が生じてしまうということですね。
きっと今回のインスリン抵抗性以外にも、脳や身体の機能に知らず知らずに問題を生じさせているのでしょう 。
私も平日は睡眠時間が短くなってしまうので反省しました。
必要睡眠時間は人それぞれと言いますが、
一般的には最低7時間と言われています。
基本的に休日に寝だめをする人は睡眠不足と言われています。
自分自身が日中に最高のパフォーマンスを発揮するために、
そして健康を維持するために、
睡眠を削る事は止めなければいけませんね。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。