こんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニック院長の若松です。
今回はタンパク質の摂取についてご説明したいと思います。
糖質制限が流行しタンパク質を沢山摂取しても良いという意見が増えてきています。糖質はなんだか悪者のような立場になっている気がします。
しかし本当にそうなのでしょうか?
糖質はエネルギーですから、取り過ぎると蓄積して太ります。また吸収される過程で血糖値を上げます。
しかし不足すれば体は血糖値を維持しようとして、体の組織から糖を作り出します(糖新生と言います)。特に脳は糖しかエネルギーとして使用できないため、血糖値を維持することは生命維持の最重要課題になります。蓄えが無い状態では筋肉が分解されてエネルギーになる事もあります。
ではタンパク質を栄養源にして沢山取れば良いと考えますね。
しかしここにも問題があります。まず人体が1回の食事で必要とするタンパク質量はほぼ決まっています。それ以上摂取しても筋肉になる訳ではありません(摂取量が少ないと筋肉が減ってしまうので要注意ですが)。
余分に摂取したタンパク質もエネルギー源にはなるのですが、活用する過程で肝臓や腎臓に負担をかけます。また尿酸が高くなります。ある一定以上のタンパク質摂取は体に無理をかけることになるのです。
結局のところ糖質もタンパク質も、取り過ぎも取らなすぎも問題ということですね。また具体的な摂取量については今後のブログで取り上げたいと思います。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。