最近、血糖値の動きについて報道されることが多くなりました。
通常は食事の後でも、血糖値の変動の幅は限られていますが、変動の幅が異常に大きいと血管壁に傷が付いて動脈硬化が促進されることが分かっています(血糖値スパイクと呼ばれています)。
どうやらNHKスペシャルで報道されたようですね、何人かの患者さんから質問を受けました。
通常は食事によって血糖値は上昇しますが、一定の数値以上にはならず、数時間で通常値に戻ってゆきます。
しかし、この血糖値が基準値(140mg/dl)を超えてしまうことを血糖値スパイクと言います。
そうすると人間が生きてゆくために必要なエネルギーである血糖が、血管壁を傷つけてしまうという状態が生じるのです。
またその後は逆に急激に血糖値が下がるため(下がりすぎるため)、低血糖の症状が現れてしまう方もいます(ボーッとする、だるい、眠い、イライラする、強い空腹感など)。
また注意が必要なのは、この病態は通常の健診の検査では確認できません。普通は空腹時に採血や尿検査を行いますから、血糖値スパイクを確認できません。
また糖尿病の指標で有名なHbA1cという検査でも引っかかりません。
なんだか調子悪いけど検査では異常ないと言われた・・なんてことになるわけです。
きちんと調べるには、「経口ブドウ糖負荷試験」というやや面倒な検査を受けなければいけません。病院で数時間を要する検査です。
この血糖値の問題に関しては、低糖質ダイエットなども含め最近トピックになっている話題です。もう少し回数を重ねて説明をさせて頂こうと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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