こんにちは!長野市にあります、わかまつ呼吸器内科クリニックの検査技師の菅谷です。
大変な雨が続き災害も多く出ていますが皆様のところはいかがだったでしょうか?災害に遭われた地域の方々にお見舞いを申し上げます。
夏もあっという間に過ぎていきましたが、今回はこの夏の山行レポートをさせていただきます。
夏休みをいただき登ってきましたのは南アルプス鳳凰三山です。日本百名山に選ばれている鳳凰山は信仰の山として開山されました。
地蔵岳、観音岳、薬師岳の三山を総称して鳳凰三山と呼ばれています。
ルートはいくつかありますが今回は滝を巡りながら登るドンドコ沢コースを選びました。単独でなので無理なくゆっくり計画しました。
1日目
中央線に乗り韮崎駅下車。韮崎駅前から山梨中央交通の小型バスに揺られ、舗装されていない細い山道を走ること1時間、趣のある山の鉱泉宿 青木鉱泉に到着しました。ゆっくり湯につかり一泊。夕食もおいしかったです。
2日目 ドンドコ沢~鳳凰小屋
今日の行程は標高差1300メートルを登ります。前の週の連休に北アルプス3大急登と呼ばれるブナ立尾根に登ったばかりだったのでたいていの登りは大丈夫と登り始めましたが・・きつい!!
手を伸ばして捕まった木の根っこまで下半身を持ち上げるようなのぼり?!
わかるかなー・・・こんなのぼりが6時間続きます。
ですがこのコースのいいところは、ちょうど良い間隔で南精進ヶ滝 鳳凰滝、白糸滝、五色滝と豪快な流れを味わう事ができ、滝の水しぶきを浴びて元気が出ます。きっとこのコースは秋がきれいだと思います。
そうしてようやく到着した鳳凰小屋は南アルプスらしい素朴な山小屋でした。
小屋の周りはたくさんの花がよく保護されて「花の鳳凰小屋」と呼ばれています。
まだ開花前でしたがヤナギランは良く保護されており、シカの声がすると花火を鳴らして追い払う努力をされていました。
小屋の前には冷たい水が豊富に来ており、南アルプスの渓流の水で冷やされたビールはこの上もなくおいしかったです。
3日目 鳳凰小屋~南御室小屋
本日の行程は今回の山行のハイライト。まずはオベリスクと呼ばれる地蔵岳(2764m)です。
オベリスクの下は賽の河原と呼ばれお地蔵様が沢山立っています。
こどもの欲しい夫婦が子授け地蔵を持ち帰り家に祀っておくと子宝に恵まれるという事らしいです。こどもが授かったらお礼にお地蔵様を2体にしてまた賽の河原に返すという風習があるそうです。
そしてここからは快適な縦走路です。観音岳(2840m)薬師岳(2780m)と縦走。
わざわざこの花を見に来る方もいるという南アルプス特産のタカネビランジがいたるところに咲いています。
白色のものもありました。
あいにく雲が多くなかなか南アルプスの名峰が見渡せるとはいかず残念でしたが、ちょうど一昨年登った北岳がよく見え時があり、ここで昼食です。カップラーメンでしたがおいしかった!
たっぷり休憩をした後は快適な稜線とお別れし南御室小屋を目指して下るばかりです。
南御室小屋はこの夏山の最盛期にもかかわらず宿泊者は私を含めなんとたった2名!
もう一人の方はなかなかのつわもので、なんと昨年は北アルプス一筆書き登山50日間を達成し、この夏は今回南アルプス20日間歩き続けるという70歳近い男性でした。いろんな方と知り合えるのも山の楽しみの一つです。
夕食のおいしいビーフシチューをいただきながら尽きない山の話をたっぷり聞かせていただきました。楽しかった!
4日目 南御室小屋~夜叉神峠~帰宅
夜叉神峠方面に下山するのは私一人。本当に静かな原生林の山道でした。
山に同化してしまいそうでした。
こんな時間は極上です。夜叉神峠を経由し、無事バス停まで下山。芦安温泉に立ち寄り、しっかり汗を流しました。なかなかいい湯でした。
甲府駅から電車に乗って無事帰宅しました。
駅には主人が迎えに来てくれました。感謝。
夏山最盛期でしたが南アルプスはやはり静かで、いい山旅が出来ました。
あっという間にもう高い山々はそろそろ紅葉の季節・・連休はさてどこへ登ろうか・・・