リキッドバイオプシーって?
皆さん、リキッドバイオプシーという言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言ってしまうと、血液や尿や唾液といった簡単に採取できる検体からガンを診断してしまうというものです。
昨年に国立がんセンターが、一滴の血液から13種類ものガンを早期発見させるための技術開発を目指すとニュースになっていましたが、この方法がリキッドバイオプシーという方法です。
血液などの体液には、DNA、RNA、タンパク質などの様々な情報が含まれています。体内にガンがあると、ガンから放出された遺伝子情報も体液に混じるようになりますので、それを検出する事ができればガンの診断ができてしまうと言うわけです。
しかし、今までも腫瘍マーカーとかあったよね?と思われる方もいるでしょう。
今までの腫瘍マーカーは、腫瘍が産生する物質を測定するレベルですが、リキッドバイオプシーは遺伝子レベルの測定となります。つまりガン遺伝子を直接測定しているため、その遺伝子が見つかればガンと診断できることになります。そのため、リキット(液体)・バイオプシー(生検)という言葉が与えられているのです。
この技術が確立すれば、ガンは血液などを検査するだけで早期に発見できるようになるでしょう。今より早期発見、早期治療が実現するはずです。素晴らしいですね。
ただし、まだまだ研究は始まったばかりで、通常の健診に活用できるレベルではありません。すでに商業的に使用されているものもありますが、あくまで健診の補助的なレベルとなっています。
今はこのように夢の様な技術がドンドン研究されています。きっと数年後にはもっと実用化され我々の生活をより良く変えてくれるでしょう。
私もアンテナを高くし、皆様へ提供できる素晴らしいものがないかこれからも探してゆこうと思います。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。