最近、健康への意識の高まりと共に様々な情報があふれるようになりました。
私自身も本当は一体どれが正解なのかと、いろいろと情報を集めていました。
そんな中、非常に興味深い報告を見つけました。
「伝統的日本食は長寿に有効である」という報告を東北大学大学院農学研究科が出しました。過去の日本食の比較試験を行い、1975年頃の日本食が最も内臓脂肪の蓄積を抑制し、加齢に伴う脂質代謝調節機能の低下を抑制し、高い健康有益性を持つと報告したのです(この報告はネットで検索すれば読めますので、興味のある方は検索してみて下さい)。
1975年頃と言えば、私がまだ子供の頃の食事です。どんな食事だったか思い出しながらいろいろな記事を読んでみました。この頃は従来の日本食に加えて、様々な食材が自由に手に入るようになり、食事が多様化し始めた頃なんだそうです。ですからお米と味噌汁という基本メニューに、肉や乳製品、野菜、果物などいろいろ加わり始めています。ちょうどバランスが良くなったのですね。
これが1990年代になると、パン食や肉の摂取が多くなります。その代わりに米、魚、野菜の摂取が減っているそうです。
確かに私の子供の頃は、ご飯と味噌汁が必ずあり、それに様々なおかずが並んでいたのを思い出します。納豆もよく食べました。きっとそんな食事に合わせた腸内細菌叢も形成されているでしょう。
何を食べれば良い、何を食べちゃいけないなど一つ一つの事柄に振り回されず、子供の頃に食べた食事が、日本人には最も合っていて健康的だということに改めて気付かせていただきました。
何を食べれば健康的なのか迷っている方は、ぜひ1975年頃を思い出して食事を見直してみてはいかがでしょうか!
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