院長ブログ
極端な糖質制限は避けた方が無難
糖質制限食については、肯定派と否定派がいろいろな意見を出しており、実際にどちらが正しいのか我々にも分かりにくい話になってきています。
そんな中ですが、なかなかショッキングな情報が流れました。
東北大学大学院農学研究科のグループより、マウスの実験にて糖質制限食を行ったグループで寿命が短くなり老化が30%早かったと報告があったのです。
東北大学からは以前にも、日本人に最も適した食事は日本の1970年代の食事だとする報告を出しており、糖質をきちんと摂取した方が良いと考えているのだと思います。
私もこの問題には興味を持って情報収集を続けており、基本的には極端な糖質制限には懐疑的な意見を持っています。
ほとんど糖質を摂らないような食生活となると、栄養源はタンパク質か脂質になってしまいます。
確かに人体はそれらの栄養素からエネルギーを作り出すことはできますが、代謝の過程で不要物が多く作られてしまいます(痛風の原因となる尿酸もその1つです)。これらの蓄積が老化に結びついている可能性は高そうです。
私が糖質制限をお勧めするのはダイエットの時です。やはり体重過多の方は大抵の場合、糖質摂取が過多の事が多いのです。
そこで糖質をある程度制限して頂くと、カロリー制限になり摂取栄養源のバランスも整ってきます。決して糖質が不要というわけではないのでご注意下さい(基本的に朝と昼はご飯をきちんと食べ、夕食時に糖質制限をして頂くように勧めています)。
また有用な情報が入りましたらご報告させていただきます。
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。