◇道路交通法改正について◇
本年より道路交通法が改正されました。
ある種の病気のある方が、治療を受けずに運転をしてしまい、尊い命を奪ってしまった
事故を受け、法律が改正されたものです。
今回の法律では、幾つかの疾患がその対象となっています。その中の1つに
「重度の眠気を呈する睡眠障害」が挙げられています。
具体的には、『睡眠時無呼吸症候群』や『ナルコレプシー』といった病気が含まれます。
これらの病気を疑われている、または診断されているのに、
◆きちんと治療を受けていない場合「警察は免許証の交付や更新を拒否しますよ」
◆さらに、運転に支障があると思われる患者さんを診察した医師は「警察に届けなさい」
となっています。
かなり厳しい内容ですね。
以上より、病気がきちんと治療されていないと判断した場合は、当院より警察へ報告
することがあります。また警察より診断書の提出依頼があった場合は、現状を正確に
記載し提出しなければなりません。
≪ 安定した治療の目安 ≫
☆CPAP療法の場合
① 一日4時間以上の使用 ② 月70%以上の使用
☆投薬治療を受けている場合
① 確実な内服にて眠気がコントロールできている。
② 内服をしていない日は決して運転をしてはいけない。
上記の基準を満たすよう皆様頑張って下さい。
幾つかの悲惨な事故の後より、社会の認識や法律の規制はどんどん厳しくなっています。
とても大変な状況になっていますが、しかし罪なき方を事故に巻き込むことも許されません。
きちんと治療を継続され病状が安定していれば運転には問題ありません。
どうぞしっかり治療を受けて頂き、安全に運転をなさって下さい。
運転免許取得、更新、申告などにつきご不明な点がありましたら
運転適正相談窓口へご相談下さい。
北信運転免許センター 026-292-2345
東信運転免許センター 0267-53-1550
中南信運転免許センター 0263-53-6611
わかまつ呼吸器内科クリニック
若松俊秀