6月から長野市の特定健診が始まります。
年に一度、自分の身体の状態を知る機会。
是非、各医療機関に足を運んで下さい。
今回の内科豆知識は「健康診断」です。
<健康診断>
①法律で義務付けられているもの:特定健診(40~74才の公的医療保険加入者対象)
学校健診
職場健診
②任意で行うもの:人間ドック
に分類できます。
<健康診断の目的>
診察および各種の検査で健康状態を評価することで健康の維持や疾患の予防・早期発見に役立てるもの。
特定健診も人間ドックも目的は同じです。
<特定健診>
特定健診は2008年4月より始まった、40歳~74歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした保健制度です。(高齢者の医療の確保に関する法律第十八条、国民健康保険法第八十二条)。
生活習慣病の発症リスクの高い人を健診で早めに発見し、生活習慣病の改善に向けた取り組みを早い段階でスタートし、予防することが目的です。
*長野市の場合(長野市「健康カレンダー」別冊より)
「特定健診・後期高齢者健診」
健診対象者:今年度40歳以上の人
≪長野市が実施≫
・長野市国民健康保険加入者
・後期高齢者医療制度に加入している長野市民
・生活保護の人
・特定中国残留邦人等支援給付受給者
≪職場健診を事業主が実施≫
・社会保険等加入者本人
≪各医療保険者が実施≫
・社会保険等の被扶養者
まず、自分が加入している医療保険(保険証)を確認しましょう。
自分が加入している医療保険者から健康診断の案内が届きます。
それに沿って、健康診断を進めていきましょう。(各健診によって健診期間が違います。説明書を確認しましょう)
長野市では30歳代の国民健康保険に加入している人も健康診断を受けられます。
<人間ドック>
人間ドックは一般的な健康診断よりも検査項目が多く、充実した精密検査が受けられます。
さらに近年では、ある特定の臓器を対象にした脳ドック、肺ドック、レディースドックなどの専門ドックも増えています。目的に合わせて、選べたり組み合わせたりすることができます。
個人の判断で受ける任意での受診になるため、費用はすべて自己負担になります。
人間ドックは、費用も時間もかかり、受けるのが難しい状況もあります。
長野市では、上記の特定健診に加えて肺がん、胃がん、乳がん、子宮頸がん、骨粗しょう症、前立腺がん、大腸がん、肝炎ウイルス等の特定の病気についての検診も行っています。
また、人間ドックの補助制度もあります。
これらをうまく組み合わせて、健康診断を進めていくといいでしょう。
詳しくは、各家庭に配布されている、
『長野市「健康カレンダー」別冊保存版 各種検診のご案内』
を、ご覧ください。
現在もそして未来も、楽しい時間を過ごすには何よりも健康な身体が必要です。
自分の身体は自分でしか守れません。
年に1回の健康診断を受けて、自分の身体を知り、健康維持を心がけましょう。
【看護師 野中】